2019.08.25に開催するワークショップ。
前回は二年前で今回が二回目ですが、以前から住宅に関しては
何かしら建設・購入前に事前準備できるセミナーやワークショップ
が必要なのではと思っていました。
私はこれまで、ハウスメーカーや設計事務所などで仕事をしてきました。
あたりまえですが、お客様もそれぞれ全く違う環境や考えです。
住宅が好きでアンテナを張って情報収集をしている方、
設計などとは全く無縁でもご自分でどんな間取りにしたいのか
考えられてる方。
ただ、ほとんどの場合何もわからないまま、それぞれのご事情で
いつまでにという期限付きで住宅の検討をされることが多いです。
その場合どうなるか...
ご本人が出される期限もさることながらハウスメーカーの場合などは特にスケジュールに追われる形になります。
基本的に打合せは何回と設定されることもあるはずです。
その中で、図面見てもわからない...
なにがいいのか、なにが必要なのかもよくわからない...
...お任せします。...
となってしまう。
もちろん、プロとしてはすべてお任せください! と言いたいところですが、
住宅に関してはそこに住まう人、その家族ごとに、同じ数だけの生活スタイルがあります。
予想していくつかの案を出させていただくこと、お話を聞いてアドバイスをすることはできますが
’最善’を知っているのはそこに住まわれるご本人、ご家族です。
ですので、最低限、提案された内容と自分たちの暮らしを考え比べられる材料はお客様ご自身に持っていて
いただかなければいけないと考えています。
本来楽しいはずの住まいづくりですが、大変、めんどくさい。となってしまわないためにも事前に、日頃から、
自分たちの生活を頭のほんの片隅ででもキャッチしておくことが大事です。
家は三度建てないと納得いくものは建てられない。といいますが、ほとんどの方はそんなこと難しいですよね。
それに...何度やってもダメな人はダメだと思います(暴言?;)
どんなに考えても、頑張っても、完璧!!ということは、悲しいかな難しいのですが、
経験上、「わからない」と、考えることを放棄してしまった場合より、自分でも考えて、聞いて、話して、
ひとつひとつ納得して決めていった方のほうが、家が建った後、たとえ失敗や後悔をすることがあっても、
そこに至る過程を納得していたのであれば楽しく工夫する方向に持っていけている印象があります。
そして、事前に自分たちの暮らしを見つめておくことのメリットはもうひとつ、
限られた予算の中で自分たちにとって何を優先すべきなのか判断できることにあります。
何も考えていないと、とりあえず広い家、便利な機能的な設備を...となりがちです。
そうなると予算と折り合いがつかず何をどうすればいいかわからなくなるのです。
私は、住宅設計は建築士・設計者の作品ではなく、住まう人それぞれがそこで暮らしながらつくりあげていくものだと
思っています。
そのためには、楽しく暮らしていける空間をつくらなければいけないし、愛着を持てる場所、空間をつくらなければ
いけない。
そのためには人任せではなく ’そこに住まう人自身’ が、きちんと考えるということが重要です。
ものすごい出費の買い物ですから、めんどくさかったり大変なのはあたりまえです。
でもその分、ものすごく夢があって楽しいということを味わってほしい。
そんなことで開催する、住まいを考えることを楽しんでくれたら私が楽しくなるワークショップなのです。
(どこかに所属したり契約したりしているとなかなかできなかったことなんです ^_^; )
まだまだ建てる予定なんかないという方も、もう他にお願いしたところという方も
参加したら設計もお願いしないといけないなんてことは全然ありません。お気軽にご参加ください♪